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Mプレッセル選手優勝、三塚優子選手棄権事件に思う [その他]

2010年LPGAツアー公式戦第1戦『ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ』、モーガン・プレッセル選手が-9で見事優勝しました。4日間アンダーパーと安定した戦いぶりでした。おめでとうございます。

ながぐつは、最終日、観戦しに行って、桃ちゃんにずっとついて回りました。また観戦記を書こうかと思ったのですが、それは次回に回しまして、モーガン・プレッセル選手と三塚優子選手のことについて書くことにします。

モーガン・プレッセル選手は前回も書きましたが、クラフトナビスコを最年少で優勝し、アメリカツアーで通算2勝を挙げている若手選手です。プロになる前も全米女子オープンに出場するなど活躍し、2006年に藍ちゃんと同時にプロとしてアメリカツアーに参戦しました。その注目選手が強行スケジュールを押して、日本まで来てくれました。そして藍ちゃんと同じく時差ボケとぶっつけ本番に近い中で勝ったのですから、すごいと思います。藍ちゃんはこの日、モーガン選手からプレゼントされたピアスをつけてプレーしていたようです。とても心遣いのある選手だと思います。

ながぐつは桃ちゃんの観戦が終わった後、18番グリーンで最終組を待ちました。モーガン選手とさくらちゃんと真夕ちゃんの組です。17番を終わってさくらちゃんと3打差ついていましたので、モーガン選手の優勝は間違いありません。グリーンの回りはギャラリーで埋め尽くされています。先にさくらちゃんがバーディーパットを決めました。割れんばかりの拍手です。最後にモーガン選手のバーディーパット、すなわちウイニングパットですが、これも見事に入りました。しかしさくらちゃんよりは拍手が少なく、ああ~というため息も聞かれました。

表彰式でのモーガン選手のコメントは素晴らしいものでした。日本のギャラリーへの感謝、スタッフやスポンサーへの感謝、そして家族やキャディーさんへの感謝です。ただ、「日本の皆さんにとってはひいきの選手ではなかったかもしれませんが」というコメントもありました。たぶん18番グリーンでの拍手の量の差が、18ホールすべてにおいてあり、モーガン選手もその空気を感じ取ったのだと思います。大変気の毒に思いました。どの選手にも好プレーには暖かい拍手を送る、というアメリカでは当たり前のことが、まだ日本ではできていないことを痛感しました。

翌日の新聞やニュースを見ると、同じようなことが起きていました。自分の見た範囲ですが、さくらちゃんの生涯獲得賞金6億円突破のことが大きく報じられていて、モーガン選手の優勝は小さな扱いです。鹿児島ローカルならばうなずけますが、全国ネット、一般紙でこの扱いは残念に思いました。

さて、三塚優子選手の棄権騒動についてはご存じでしょう。こちらで報道されています。しかしことの重大さに気づいた優子ちゃんは翌日会場を訪れ、謝罪しました。こちらで報道されていまです。そして同じ日の夜、自身のブログにお詫びのメッセージを出しました。こちらに載っています。普段滅多に更新されず、コメントをつける人もまばらな優子りんのブログには一挙に300件を超えるコメントがついていました。7:3ぐらいで、励ましのコメントが多いようです。宋ボベさんのように選手の間にも同情する意見があります。こちらの報道です。

三塚選手がやったことは職場放棄であり厳しい処分が下されて当然とは思いますが、初めてのことでもあり本人も反省しています。地元茨城の試合、しかも3月に亡くなったお父様が最後に見に来てくれた試合でもあり、この試合にかける意気込みは並々ならぬものがあったと思います。今日開かれる臨時TPD(トーナメント統括部門)委員会で、数試合の出場停止を含む厳しい処分になるかもしれませんが、これを糧に是非頑張ってもらいたいと思います。

この件は同伴競技者だった馬場ゆかりさんにも飛び火します。ゆかりちゃんのブログには試合が終わる前から、記者に語ったとされる内容に対する批判のコメントが付きだしました。そして試合終了後福岡の自宅に着いてすぐ、大変疲れているにもかかわらず更新があり、この件に触れられていました。こちらのブログです。自分は優子りんのプロ入会時の推薦者でもあり、明るくて素直なとてもいい子だ、静かに温かく見守ってあげましょうねという内容でした。これに付いているファンのコメントはどれもゆかりちゃんを励ますものです。ゆかりちゃんの度量の大きさには改めて感心しました。

一方でLPGAの樋口会長の「ファンとスポンサーあってのゴルフツアー」という一貫した姿勢にも共感を覚えました。

毎度楽々さんもこの件をとりあげていますが、全く同感です。こちらのブログです。

これを良き経験として、女子プロゴルフ界の一層の発展を願ってやみません。

追記:2ヶ月間の出場自粛を三塚選手から申し出たことで、罰金200万円と今後2年間のLPGA新人セミナーの受講義務付けという処分になりました。報道はこちらです。この処分に関する樋口会長のコメントはこちらです。2か月というのは長いですし、重いですね。周囲の助言があったかもしれませんが、最終的には優子りんが自ら決めたことなので、それを評価してあげたいですね。

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サロンパスカップ3日目終了、Mプレッセル選手首位キープ [結果予想]

2010年LPGAツアー公式戦第1戦『ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ』の3日目が終わりました。モーガン・プレッセル選手が首位をキープしています。

モーガン・プレッセル選手は2日目を終わって-5と、ヤニ・ツェン選手に3打差をつけていましたが、3日目も出だし4ホールで3バーディーなど、一時は2位に6打差をつけ独走態勢に入るかと思われました。しかし、真夕ちゃんとさくらちゃんが猛追し、モーガン・プレッセル選手-7、真夕ちゃん-5、さくらちゃん-4で最終日を迎えます。以下が上位選手の3日目のスコア推移です。

2010サロンパス3日目スコア推移.jpg

モーガン・プレッセル選手は、藍ちゃんと同じく2006年アメリカツアープロデビューし、2007年クラフト・ナビスコ選手権に18歳10ヶ月で初優勝を飾り、女子ゴルフ史上最年少のメジャー大会優勝者になっているほか、2008年にも1勝しています。2006年~2009年の賞金ランクは、24位→9位→24位→22位と上位をキープしています。このまま逃げ切ることができるでしょうか?

以下の表は、この3日間のホール別難易度です。

2010サロンパス難易度3日目まで.jpg 

このように、序盤の5番までは比較的優しく、7番から16番までに難しいホールが続きます。優勝するためには序盤でロケットスタートし、中盤で我慢しながらさらに1つ2つ伸ばすことが必要と思われます。天候の回復した3日目は真夕ちゃん、さくらちゃんが67を出しており、藍ちゃん、グフタフソン選手、タミー・ダーティン選手、桃ちゃんの4人が69を出しています。最終日は好天に恵まれ風もそれほど吹かないと思われるので、また67ぐらいは出ると思います。

モーガン・プレッセル選手が67を出せば優勝の可能性が高いと思いますが、他の選手が出すと混戦になります。藍ちゃんの8打差の1オーバーグループまでチャンスがあると思います。優勝スコアは当初-10~-15と予想しましたが、予選ラウンドの2日間天候が悪かったので、もう少し下がると思われます。

我らが桃ちゃんは3日間ソ・ヒキョンちゃんとのラウンドでしたが、71、80、69と+4で19位タイグループにいます。最終日は爆発し、TOP10内に入ってくることを期待したいです。

追記:モーガン・プレッセル選手がTOTAL-9で優勝しました。 

 

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サロンパスカップ初日終了、優勝スコア予想 [結果予想]

昨日から2010年LPGAツアー公式戦第1戦『ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ』が始まりました。初日のスコアは以下の通りです。井芹美保子選手と服部真夕ちゃんが-4でトップに立ちました。この2人はいずれも強風の吹かなかった午前スタートです。午後は16時台に最大瞬間風速16.4mを記録するなど、強風が吹き荒れた模様です。午後スタートのヤニ・ツェン選手の-3は、ずばらしいですね。

 

順位A.P.氏名1R
1T-4井芹美保子68
服部 真夕68
3-3曽雅妮(ヤニ・ツェン)69
4T-2イ  ナリ70
イム ウナ70
佐伯 三貴70
中田 美枝70
8T-1上田 桃子71
宋  ボベ71
モーガン・プレッセル71
 

さて、去年の結果から今年の優勝スコアを占ってみましょう。 以下が去年の結果です。しのぶちゃんが3日目に首位に立ち、全美貞さんとポーラ・クリーマー選手の猛追を振り切って優勝しました。

 

順位A.P.名前1R2R3R4R
優勝-13諸見里しのぶ69706769
2T-12ポーラ・クリーマー71687265
全 美 貞68697267
4-11福嶋 晃子68687269
5-10李 知 姫68717465
6-9横峯さくら73677168
7T-8辛 炫 周68737168
馬場ゆかり69727069
タミー・ダーディン69717070
10-4葉 莉 英72697073

去年は2日目が雷雨で開始時間が遅れ、日没サスペンデッドになる影響が出ましたが、風のほうは4m程度とそれほど吹かなかったこともあり、60台をマークする選手が多く、ハイレベルの争いになりました。今年は今日2日目も午前4m午後6mの風が吹く予想ですので、少なくとも今日まではそれほどスコアは伸びないと思います。すかし天候が回復する3日目と最終日はこのメンバーですから、ハイレベルの争いになり、最終的には優勝スコアは昨年並みの-10~-15になるのではないかと思います。メジャーですからセッティングも難しくなっていますが、それでも昨年65が出ています。最終日に67以下のビッグスコアを出した選手が勝つように思います。

いずれにしてもまだ初日です。風の弱い午前スタートの選手が伸ばし、風の強まる午後前スタートの選手が伸び悩んで、順位がそっくり入れ替わる可能性もあります。今日午前組で良い位置につけた桃ちゃん、モーガン・プレッセル選手などはもちろん、出遅れた藍ちゃん、しのぶちゃん、ソ・ヒキョンさん、ソフィー・グフタフソンさんなどにもまだまだ十分チャンスはあると思います。

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サイバーエージェント、桃ちゃん観戦の記録 [桃ちゃん]

このブログでは、桃ちゃんの応援を基調としながらも、プロ女子ゴルファー全体に目配りし、できるだけデータや客観的資料に基づき、ながぐつの分析や見解などを提供させていただいいます。昨日現在、総アクセスは約64000件、この2~3ヶ月は1ヶ月で約1万件のアクセスをいただくようになっています。

何のためにこのブログをやっているのか。それは自分自身の活力を得るためです。もっと正確にいれば、この画面の向こう側にいる皆さんとのつながりを実感することで、自分の精神的安定を得るためです。この路線は変える必要はないし、また予定もありません。

しかし、今日は思いっきり桃ちゃんのことだけを書かせてください。桃ちゃんは僕にとってメンター(=影の誘導者)なのです。年に何回もあるわけでない桃ちゃんに生で接した時のことは、できるだけ詳しく記録に残しておきたいのです。そんなわけで、サイバーエージェント最終日の、桃ちゃん観戦について書きたいと思います。

サイバーエージェントの最終日、会場に着いたのは8:30頃でした。ほんとは早く会場に着きたかったわけですが、始発に乗ってもこの時間にしか着きませんでした。桃ちゃんのスタート時間は9:16、まだ練習場で練習をしているはずだと思ってショット練習場に行くとそこは黒山の人だかり、桃ちゃんがいるかどうかわからないので、あきらめて1番ティーで待ち受けようかと去りかけたところ、源さんに会いました。「桃ちゃんはまだ練習しているはずだよ」「今日は右足の前にテーピングしている」

源さんに案内されてショット練習場に戻ると、一番奥のほうで、桃ちゃんはショットの練習をしていました。そばにはおなじみのキャディーのノリさん(清水重憲さん)がついています。桃ちゃんは、遠目には、去年見たときと変わりはないようでした。左隣にはタミー・ダーティン選手、右隣には古閑美保さんが同様に練習をしていますが、声をかけることはありません。桃ちゃんは距離感を確かめるように、長いショットや短いショットを打っていました。しばらくして桃ちゃんはショット練習をやめてアプローチ練習場へ移動しました。そこでとくにグリーン傾斜面からのアプローチを何回も行いました。練習場には複数のカップがあるわけですが、どのカップを狙って打ったのか、ほとんどの場合、ボールが止まるまでわかりませんでした。高く上げたり低く出したり、手前に落として転がしたりカップそばに落としたり。しかし3回に1回ぐらいしかカップのそばに寄りません。桃ちゃんの表情がときどき曇ります。イメージどおりの球が打てていないのでしょう。本番はうまくいくようにと祈ります。かなり長い時間、アプローチ練習場にいました。そのうち桃ちゃんより約30分スタート時間の遅い最終組の古閑美保さんがやってきました。桃ちゃんは自分から「おはようございます」と声をかけ、美保さんがそれに応えて二言三言話します。しばらくして桃ちゃんはパター練習場に向かいました。スタート時間まで約10分、ここでながぐつは桃ちゃんの練習をみるのをやめ、トイレの列に並ぶことを選択しました。

1番ティーに行くと、前の組がショットを終えたところで、ほどなく、佐伯三貴ちゃん、藤田幸希さん、それに桃ちゃんが登場します。しばらくおのおのが素振りをした後、誰からともなく駆け寄って3人で話をしています。ときどき笑顔が見えます。そのあと、3人はまた離れました。それから桃ちゃんはサングラスをかけ、前を見ててじっとしていました。1分ぐらいの間でしょうか。集中力を高めているように見えました。サングラスをはずし、そしてティーショットです。ながぐつはボールがどこに飛んでいったのか、着地点を見るまでわからなかったので、ずっと「ナイスショット」と声をかけられませんでした。

ここからの記述はかなり平板になります。赤字の部分は、桃ちゃんのしぐさや表情を示し、それ以外の部分はプレーの結果を示しています。

1番ホール(Per4、390ヤード)

左ドッグレッグのホールですが、桃ちゃんの第1打はフェアウエイ左寄りにあり、グリーンを狙うには最短の位置にありました。セカンド、ナイスオン、3mぐらいのところにつけチャンスでしたが、バーディーパットはわずかにショートして、パーです。

2番ホール(Per4、395ヤード)

前の組がまだプレーしているようで、結構長いこと待たされます。その間桃ちゃんは三貴ちゃんと話していますが、話の内容までは聞き取れません。それから桃ちゃんは、あくびを2回3回します。睡眠時間が十分でないのかな、と少し心配になります。ようやくティーショットです。落下点までは三貴ちゃんとくっついて話ながら移動していました。ボールはフェアウエイのど真ん中にありました。これから先、ほとんどですが、3人の中で桃ちゃんが一番飛んでいます。セカンドもナイスオン、3mほどのバーディーチャンスにつけますが、ここもパットがカップに届かずパーでした。

3番ホール(Per5、495ヤード)

ティーショットはフェアウエイの左サイドの一番いい位置です。セカンドもフェアウエイの左寄りです。グリーン手前に大きな木がありますが、それは邪魔にはなりません。サード、2mにぴたりとつけ、バーディーチャンスです。慎重にラインを読んでパットしますが、ここでも少し弱く、カップに届きませんでした。パーです。3ホール決められなかったわけですが、桃ちゃんはあまり表情を変えませんでした。他の2人もここまですべてパーです。

4番ホール(Per3、165ヤード)

池の中にグリーンが浮かぶショートホールです。ティーショット、グリーン手前の土手で止まってしまいます。4ホール目で初めてグリーンをはずしました。しかしアプローチで1.5mに寄せてパーです。

5番ホール(Per4、390ヤード)

ティーショットはフェアウエイど真ん中でしたが、セカンドがバンカーに捕まります。バンカーから放ったアプローチはカップを4mほどオーバーします。ファーストパットが入らず、ここでボギーとしてしまいます。三貴ちゃんもボギー、幸希さんは長いパットが決まってバーディーです。これで桃ちゃん、三貴ちゃん0、幸希さん-1と入れ替わります。

6番ホール(Per4、370ヤード)

左ドッグレッグですが、桃ちゃんのティーショットはフェアウエイ右サイドのいい位置に置きました。三貴ちゃんと話しながらボールのところにやってきます。セカンドがグリーンに届かず手前のカラーに残ります。10mぐらいをパターで狙いますが1m余り残してパーです。3ホール連続してパーオンできませんでした。桃ちゃんは平静を保っているように見えます。

7番ホール(Per3、165ヤード)

ティーショット3人ともいい位置につけます。桃ちゃんは5mぐらいの距離か。しかし惜しくも入らずパーです。三貴ちゃん、幸希さんはバーディーを取りました。幸希さん-2、三貴ちゃん-1、桃ちゃん0です。ここで桃ちゃんは次のホールに移るときに初めてサングラスをかけます。その行動から、心のわずかな動揺が感ぜられました。サングラスは、悔しい表情を隠すためか、あるいは気持ちを切り替えたかったのでしょう。

8番ホール(Per5、515ヤード)

右ドッグレッグ、200ヤードぐらいのところでフェアウエイが切れています。ティーショットはうまくコントロールされフェアウエイの最先端に止めました。第2打もど真ん中ですが若干飛びすぎて、ファーストカットに止まりますが、打つのには問題ありません。サードショット、ピン横3mにつけバーディーチャンスです。そしてスライスラインを読み切って本日初バーディーです! そして僕たちはグリーンから次のホールに移る出口で桃ちゃんを待ち受けます。そしてかける言葉はもちろん、「桃ちゃん、ナイスバーディー」です。通り過ぎていく桃ちゃんは、今日初めて表情が緩み、軽く会釈します。その後、思いも寄らないことが起こりました。僕のすぐ隣で桃ちゃんが通るのを待っていた、とりおやぢさんの下の娘さん(小学生)に、桃ちゃんが自分の持っていたボールを手渡したのです。一瞬何が起こったかわからないという娘さん。しかしその小さな手には確かにあの桃尻マークの入ったボールが握られていました。桃ちゃんがボールをくれた! 娘さんは「ボールちょうだい」といった訳でもないのに・・ しかもラウンド中です。とりおやぢさんと娘さんに「すごい、良かったね~」と声をかけながら次のホールに移動します。

9番ホール(Per4、380ヤード)

打ち上げのミドルホール。ティーショットはフェア上のほぼど真ん中です。セカンド、はグリーンをオーバーしカラーに止まります。ピンまでは6mぐらいでしたがアプローチで1mに寄せてパーです。この時点で、幸希さん-3、桃ちゃんと三貴ちゃんは-1です。

10番ホール(Per4、400ヤード)

ながぐつは再びトイレの列に並び、持ってきたおにぎりを食べましたので、10番ティーに行ったときはすでに次の組がティーショットを打とうとしていました。この組には地元の飯島茜さんがおり、ギャラリーも多く、スコアも伸ばしているようでした(最終的に2位タイ)。急いでグリーンへ向かうと桃ちゃんのパーパットが決まるのが見えました。桃ちゃんの異変を感じたのはこのあたりからです。次のホールへ移動する上り坂を、ゆっくり踏みしめるように上ってきます。足が痛いのか?

11番ホール(Per3、170ヤード)

ティーショットの順番を待っている間に、桃ちゃんは横にいたスコアボードを持ってついて回っているボランティアの若い女性になにやら話しかけます。その女性が二言三言話します。女性に何か尋ねて、その答えを聞いているようでした。ティーショットは8mにオン。グリーン上で、パットの順番を待っている間、しきりに足を伸ばしたり縮めたり、しています。やはり足が痛いのは間違いなさそうです。 パットはわずかにそれてパーでした。

12番ホール(Per5、505ヤード)

右ドッグレッグのロングホールです。ティーショットはショッートカットしてうまく打ったように見えたのですが、フェアウエイ右側の木に当たったらしく、落下地点に行ってみると、200ヤードぐらいのところに落ちていました。これがこの日唯一のティーショットのミスでした。ここからはまだかなりの距離があります。桃ちゃんは右に曲がっているフェアウエイの先を何度か行き来していました。そしてノリさんに「200ヤードぐらいはいけるよね」と何度か聞いていました。そして放ったショットを放った瞬間「あっ」と小さな声が。ボールは低い弾道を描き50ヤードぐらいしか飛んでいませんでした。ダフってしまったのではないか思います。グリーンまで相当の距離を残してしまい、サードショットをグリーン手前の花道まで持ってきたものの、パーオンできませんでした。三貴ちゃんとまた談笑しながらグリーン回りにやってきます。しかしアプローチはうまくいかず、パットにかなりの距離を残してしまいました。パットはいらず、本日2個目のボギーです。

桃ちゃんはこのホールは悔しかったと思います。以前テレビで何度も見たように、パターで膝をたたくとか唇をぎゅっとするとか表情には表しませんでした。なぜ悔しかったとわかったか。それは前回ついて回ったときと同じ行動を取ったからです。ボギーを打って気持ちの整理がつかないとき、桃ちゃんは、次のホールへの移動の際、ギャラリーの前を通らずに、人のいないところからロープをまたいで移動します。そしてこの時、その行動に出ました。しかしそのロープをまたいだ場所には、運悪くながぐつが立っていました。桃ちゃんがながぐつのすぐ目の前を通り過ぎようとしています。一瞬躊躇しましたが、次の瞬間僕は「桃ちゃん頑張って」と声をかけていました。桃ちゃんは顔を上げて「ありがとうございます」と早口で言って通り過ぎていきました。その声はたぶん僕にだけしか聞こえないぐらいの小さな声でした。桃ちゃんは次のホールに向けて、気持ちを切り替えている最中だったと思います。こういうときは声はかけないほうがいいでしょう。しかし桃ちゃんは返事をしてくれました。桃ちゃんの心理にどういう影響を及ぼしたのか? あるいは及ぼさなかったのか? 思いを巡らしながら、僕も次のホールに移動します。

13番ホール(Per4、365ヤード)

前のホールの影響を感じさせないティーショットで、フェアウエイ右サイドのベストポジションです。セカンドは砲台グリーンになっていて、乗ったことは確かですが、グリーン面がギャラリーのいるところからは見えません。たぶん5mだったのではないかと思います。ファーストパット決まらず、パーでした。三貴ちゃんがバーディー。この時点で、幸希さん-2、桃ちゃんと三貴ちゃんは0です。

14番ホール(Per4、360ヤード)

直角に左にドッグレッグしているティーショットの距離感の難しいミドルホールです。前日桃ちゃんはティーショットが飛びすぎてボギーとしているようです(後でテレビで見て知ったのですが、この日智恵ちゃんが同様のミスをして優勝争いから後退してしまいました)。しかし今日の桃ちゃんはうまく打って、ちょうど直角に曲がっている地点のフェアウエイの真ん中にティーショットを持ってきました。しかしセカンドはグリーンにはるかに届かず、ピンチです。この頃から時折風が強く吹いてはしばらくやんだりを繰り返していましたので、風の読み違いかもしれません。アプローチはかなり手前に。ファーストパット決まらずボギーとしてしまいました。他の選手のパットをグリーンサイドで待っているとき、足首をさかんに回していました。ときどきしゃがみ込んだりもします。やはり足が痛いのかもしれません。

15番ホール(Per3、145ヤード)

ショートですが、中央にもみの木がありそれを避けて狙わなければなりません。6mぐらいに乗せますが、ファーストパット決まらず、パーです。ここも砲台グリーンになっていて、かなりの上り坂ですが、他の2選手やノリさんからもひとりだけ遅れて、ゆっくりゆっくりと上ってきます。明らかに足への負担をかけないようにしている様子が見えます。

16番ホール(Per4、385ヤード)

起伏はあるがほぼまっすぐのホールです。ティーショットはフェアウエイ真ん中をキープします。しかしここでもセカンドがグリーンをとらえきれません。手前のカラーに止まります。しかしここからアプローチをうまく1mに寄せてパーです。傾斜の少ないところを選んで歩いてきます。明らかに足をかばっている様子です。幸希さんがバーディーを取り-3です。

17番ホール(Per5、480ヤード)

S字に曲がったロングホールです。ティーショットはフェアウエイをキープします。セカンドですが、桃ちゃんが3人の中ではいつも一番飛んでいるので、だいたい最後に打つことになります。三貴ちゃん、幸希さんがセカンドを打っても桃ちゃんはなかなか打とうとしません。グリーン上に目をやると、まだ前の組がプレーしています。これをみて桃ちゃんは2オンを狙っているのだとわかりました。しかし桃ちゃんのいる位置から、グリーンは見えないはずです。放たれたセカンドは、どこに飛んでいったのか、わかりませんでした。落下点に行ってみると、距離的には十分グリーンに届いていたのですが、グリーンよりはかなり左、サブグリーン寄りのほうにボールはありました。そして不運なことにグリーンとの間には大きな木が2本立ちはだかっています。さて桃ちゃんどうするか。桃ちゃんの放ったサードショットは2本の木の間の下のわずかな空間を低い弾道で抜けていきました。うまい! しかしカップを10mほどオーバーしてしまいました。ファーストパットうまく寄せましたが入らずパーです。

18番ホール(Per4、410ヤード)

ほぼ中間地点ある大きな木が障害となっているミドルホールです。ティーショットはその木の手前に置いてフェアウエイキープです。問題はセカンドで、その大きな木にあたらないようにしてグリーンを狙わなければなりません。桃ちゃんの打ったセカンドは高い弾道を描きその木の上をうまく乗り越えていきましたが、グリーンに届かず、手前のグリーンエッジに止まりました。18番グリーンですからたくさんのギャラリーがおり、桃ちゃんのプレーをが見られる場所を確保するのに苦労します。桃ちゃんのボールはグリーン傾斜の中程に止まっていました。スタート前に何回も練習していたのと同じようなシチュエーションです。そこからウエッジで狙ったアプローチは2mほどオーバーします。返しのパットも決まらず、ボギーとしてしまいます。幸希さんは長いバーディーパットを決めて-4、三貴ちゃんはボギーとして+1、桃ちゃんは結局1バーディー4ボギーのトータル+2でホールアウトしました。ギャラリーがたくさんいて、桃ちゃんがホールアウトの時にどんな表情をしていたのか、うかがい知ることはできませんでした。

18番の裏に回るとテントがあり、そこをのぞき込むと、今の3人がスコアカードを提出しているところでした。桃ちゃんはひとり早く書き終えて、他の2人が書き終えるのを待っていました。その表情を観察しましたが、悔しそうとまではいかないものの、納得いかないような表情でした。そして何人かのスタッフに囲まれて、テントからクラブハウスのほうに歩いて行きます。その途中にサイバーエージェントのイベントブースがあり、そこに立ち寄って、自分のブログのコピーの掲示にマジックでサインを書き入れます。それからクラブハウス前に行くと、長い列ができていました。どうもサインをもらうのを待っている列のようです。他の2人はクラブハウスの中へと消えましたが、桃ちゃんはそこで止まりました。どうやらサインをしてくれるようです。

ながぐつはまだ桃ちゃんのサインはもらったことがありませんでした。今日も15番の時点で、源さんからサインをもらうなら残りホールは見ずに今から並んだ方がよいと言われていましたが、見ることを優先していました。もしやと思ってサインの列の最後尾に行ってみると、係の人が「今日はここまでです」と言いました。やはり無理か。しかしその後、係の人が桃ちゃんのほうを見てなにやら目配せをしてから、「もうちょっと大丈夫です」と言いました。運良くながぐつはその列に加わることができました。

列の最後尾に近いところから、桃ちゃんのサインをする様子を観察しました。列のはじめの方は見えませんでしたが、後の方に並んでいた人で桃ちゃんに声をかける人はあまりいません。後ろの方の人は桃ちゃんだけご指名というわけではないのかもしれません。桃ちゃんもかなり疲れている様子で黙って黙々とサインをしています。プログラムや帽子にサインをもらう人が大半でしたが、中には色紙を持ってきている人もいます。ながぐつはもしチャンスがあったら桃ちゃんの書いた本にサインをしてもらうつもりで、本を持参していました。何で誰も声をかけないのろうか、サインを書く邪魔になるから、声をかけないのがエチケットなのだろうか? と一瞬思いました。しかし自分の番が来たときは「桃ちゃんお疲れさま」と声をかけました。桃ちゃんは黙ってサインをしていましたが、表情が一瞬緩んだような気がしました。自分の後ろ10人ぐらいで、サインは終了。桃ちゃんはクラブハウスに消えていきました。

仲間たちが大型スクリーン前の芝生で、待っていました。18番ホールのプレーの様子とスコアボードが交互にに表示されていました。すでにジエちゃんがトップに立っていました。

仲間たちといろいろ話しながら、しばらくそこにとどまり、ギャラリーバスと電車を乗り継いで帰途につきました。電車で来た他の2人と、ずっと桃ちゃん談義に花を咲かせつつ・・。

桃ちゃん、足がベストでない中、ほんとによく頑張りました。う~ん、最初の3ホールで1つでも入っていたら、流れが変わっていたかも。ゴルフの難しさを改めて感じます。悔しさをできるだけ表に出さず、平静を保とうとしているところに成長が感じられました。桃ちゃんが課題としてきた「平らな心」です。それと、その日の成績や体調がどんな状態であってもファンサービスを忘れないことに、プロ意識としての自覚の強さをひしひしと感じました。

桃ちゃん、1日楽しませてくれて、ありがとう!

それに、ご一緒させていただいた、源さん、キャロさん、おっちゃん、とりおやぢさん、まっち@東京さん、まゆさんをはじめとする、ギャラリーの皆様、ありがとうございました。

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サイバー申ジエちゃん逆転優勝。智恵ちゃん無念の失速 [ツアー記録]

男子は遼くんがなんと58で回り大逆転優勝しましたね。

また、たった今、米女子トレス・マリアス選手権が終わり、藍ちゃんが2位に1打差をつけて優勝しました。一時はルイスとウィーに並ばれながら突き放しての優勝。すばらしいです!

さて、サイバーエージェントですが、ながぐつは現地観戦して、ずっと桃ちゃんにつきました。その話は次回、ゆっくり書きたいと思います。

申ジエちゃんが、 首位と4打差の-2からスタートし、6バーディーノーボギーと完璧なゴルフをし、昨日さくらちゃんがマークしたコースレコードに並ぶ66をマークし、逆転優勝しました。

1番でいきなりミジョンさんがバーディーで智恵ちゃんに並びましたが4,5番と連続ボギー、逆に智恵ちゃんは5、6番で連続バーディで-8、8番を終わった時点で智恵ちゃんは2位に4打差をつけていましたが、本人も回りも優勝は間違いないと思ったに違いありません。

しかしドラマは残り5ホールで待っていました。智恵ちゃんはティーショットをミス、3オンしたものの大きくオーバー、ここから3パットしてダブルボギー、猛烈な勢いで伸ばしてきたジエちゃんに逆転されてしまいました。このあとのジエちゃんがすごい。15、16番はグリーンを外し4~5メートルのパーパットを残すピンチ。これを両方ともねじ込みます。勝つときとはこういうものともいえますが、さすが去年のアメリカツアー賞金女王です。逆に智恵ちゃんは16、17番でボギーと踏ん張りきれずにずるずる後退、結局ジエちゃんに4打差もつけられて5位タイに沈みました。

2位タイには堅実なゴルフを見せた美保さんと、伸ばしてきた茜ちゃん、4位にはミジョンさんがはいりました。以下がスコアの推移です。

2010サイバー最終日スコア推移.JPG

ながぐつは、桃ちゃんのプレーが終了した後は、18番グリーンに残らずに、18番とクラブハウス前の通路脇の芝生で、仲間たちと大型スクリーンで18番のプレーの様子をみながら、引き上げてくる選手を見ていました。引き上げてきた智恵ちゃんは意気消沈しひどく疲れた様子で放心状態で通り過ぎていきました。見ていてとてもかわいそうでした。逆に表彰式を終えて引き上げてきたジエちゃんは、回りの拍手ににこやかな笑みを浮かべて何度も会釈しながら通り過ぎていきました。

優勝スコアを-4~-8と予想しましたが、予想通りで、しかし最も高いスコアになりました。このコースで66が出るとは思いませんでした。また優勝者は、今週もまた新しい優勝者になる可能性が高く、前回TOP10に入っている選手から出る確率が7割と予想しました。これも当たり、先週5位タイのジエちゃんが優勝しました。

しかし3日間首位を維持することのなんと難しいことか。前回の記事で、智恵ちゃんが3日間首位を守って勝ったのは7勝のうち昨年の軽井沢の1勝だけ、あとはすべて2日目首位に立っての優勝だと書きました。週初めに熱を出し体調も万全ではなかったと聞きます。2日目、3日目最終組は相当の重圧だったと思います。

2週前の西陣の桃ちゃんもそうでした。初日、2日目と首位を守り、最終日も14番まで首位を守りながら失速、結局4位に終わりました。男子の遼くんもそうでしたが、最終日前の方の組で気分的に楽な誰かが爆発して勝つ、そんな試合がここのところ多いような気がします。

やはり最終組の選手が伸ばし合って、最終組の中から優勝者が出るのが、応援のしがいはありますが、ゴルフは何が起こるかわからないですね。

 

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サイバー初日智恵ちゃんが単独首位。今後の展開は? [結果予想]

2010年度LPGAツアー第8戦「サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント」の初日が終了しました。初日を終わって智恵ちゃんが-3で単独トップに立ち、井上希ちゃんと全美貞さんが-2、桃ちゃん、美保さん、姜 如 珍さん、金  ナリさん、伊達民子ことタミー・ダーディンさん、黄アルムちゃんが-1で続いています。このコースフェアウエイのアップダウン、砲台グリーン、至る所にあるバンカーの罠など、かなり難しいコースのようです。初日は午後に風も出てきて、全体的にスコアが伸びず、アンダーパーはわずかに9人でした。まだ初日、首位と5打差までに32人いますから、誰が来てもおかしくありません。以下が初日時点のホール別難易度です。

2010サイバー初日難易度.JPG

平均がアンダーパーなのは、8番、3番、18番の3つだけで、いずれもロングホールでした。それらのホールでもそこそこボギーが出ていますので、チャンスホールでも一歩間違えれば落としかねないといえます。 

ロングでも12番は昨日は難しかったようです。フェアウエイにそうとうアップダウンがあるようです。2番の難易度が1番なのは、グリーン手前の木が障害物となっているせいでしょうか。

いずれにしても、ビッグスコアの出るコースではないようです。優勝スコアは-4~-8ぐらいではないでしょうか。桃ちゃんは優勝スコアを-6と読んで、それを目標にしているようです。

智恵ちゃんは初日にトップに立ったのは過去4回ありますが、そのまま優勝したのは去年の軽井沢だけです。2日目にトップに立って逃げ切るケースが多く、7勝のうち6勝はなんとそのパターンです。さて今回はどうなりますか。

 

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