ヨネックスレディス全美貞さん完全優勝。彼女の優勝パターンは? [ツアー記録]
ヨネックスレディス最終日、全美貞さんがこの日も手堅いゴルフでスコアを1つ伸ばして-9で優勝しました。初日からトップを守っての完全優勝、2位の彩子ちゃんに5打差をつけての圧勝でした。ミジョンさん、おめでとうございます。
これで通算14勝目をあげ、今季賞金ランクも9位に上がり、生涯獲得賞金も大迫たつ子プロをかわし5億に迫ってきました。
ミジョンさんの14勝の優勝スコアと2位のスコアを調べてみました。以下の表をご覧ください。
年 | トーナメント名 | ミジョンさんの優勝スコア | 2位のスコア | 差 |
2006年 | LPGAプレイヤーズ | -11 | -9 | 2 |
富士通レディース | -6 | -5 | 1 | |
Meijiチョコレートカップ | -8 | -7 | 1 | |
2007年 | 屋島クイーンズ | -3 | -2 | 1 |
サロンパスワールドレディス | -6 | -3 | 3 | |
ヴァーナルレディース | -8 | -8 | 0 | |
大塚家具レディス | -6 | -5 | 1 | |
2008年 | リゾートトラストレディス | -12 | -9 | 3 |
LPGAプレイヤーズ | -12 | -7 | 5 | |
2009年 | リゾートトラストレディス | -14 | -7 | 7 |
明治チョコレートカップ | -9 | -3 | 6 | |
ヨネックスレディス | -17 | -12 | 5 | |
大塚家具レディス | -13 | -12 | 1 | |
2010年 | ヨネックスレディス | -9 | -4 | 5 |
黄色:3打差以上で優勝 |
2006年、2007年は接戦を制しての優勝が多かったのですが、2008年以降は、大塚家具を除きすべて3打差以上をつけて優勝しています。それもほとんどが5打差から7打差をつけて圧勝しています。このように勝つときは圧倒的な強さを見せています。
しかしミジョンさんは大柄な体格とは正反対に、恐らく繊細で細やかな心を持っていると思います。昨年はスタジオアリスとSANKYOで、初日・2日目とトップに立っていましたが、最終日伸ばしきれずに2位または2位タイに終わっています。しかし一度トップに立ったときは16回あってそのうち14回優勝、勝率.875ですから、やはり並大抵の選手ではないと思います。
それにしてもここまでの12戦、すべて優勝者が異なる展開です。賞金ランクはさくらちゃんが首位を守っていますが、しのぶちゃん、桃ちゃんが調子が上がってこないのが心配です。特に桃ちゃんは足を痛めており、来週は休んで治療をするようです。何とか治して本来の調子を戻して欲しいものです。
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ヨネックスレディス初日、全美貞さん好スタート、連覇なるか [結果予想]
ながぐつは今長崎県佐世保市にいます。
さて、ヨネックスレディス初日が終わり、全美貞さんが-4トップに立ちました。しのぶちゃんが-2で好スタート、今季初めて最終組で回ります。
以下が、過去5年間の優勝スコアと今年の初日です。
年 | 優勝者名 | A.P. | 初日 | 2日目 | 最終日 |
2005年 | 辛 炫 周 | -7 | 71 | 68 | 70 |
2006年 | 大山 志保 | -8 | 68 | 70 | 70 |
2007年 | 不動 裕理 | -12 | 65 | 70 | 69 |
2008年 | 北田 瑠衣 | -9 | 70 | 68 | 69 |
2009年 | 全 美 貞 | -17 | 68 | 65 | 66 |
2010年初日 | 全 美 貞 | -4 | 68 |
去年までは8月下旬に行われていましたが、開催時期の変更はあまり影響はないのではないでしょうか。去年のミジョンさんの-17は驚異的ですね。過去スコアから見ると、-10~-15が優勝スコアとして予想される線かなと思います。65といった爆発的スコアも出ているので、-1の不動さん、さくらちゃん、彩子ちゃん、三貴ちゃんはもちろん、ミジョンさんと5打差の+1、つまり美保さんや桃ちゃんあたりまで、大いにチャンスがあると思います。
ミジョンさんもブログを持っていますが、更新は月2回ぐらいです。慣れない日本語で一生懸命書いているのが伝わってきます。去年SANKYOの最終日上がり2ホールで連続ダボをたたいて優勝を逃してしまったときは、ファンのコメントを引用して、とても感謝しておられました。そして大塚家具でのリベンジです。
そのときをブログを引用すると「一緒にやったから意味のある優勝でした。皆さんのあたたかい声一生忘れられません。その分かちのある優勝になりました。最後まで頑張ります。ファンの皆さん本当にありがとうございました。」 (冒頭は一生懸命の懸命が抜けているものと思われます)と短いながらも想いが伝わってきますね。
ミジョンさんは日本で活躍する韓国人選手の中ではながぐつは最も好きな選手です。連覇できるかどうか、わかりませんが、頑張って欲しいと思います。
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馬場ゆかりさんの家に近所に来ています [その他]
仕事で、筑後市、大木町、大川市に来ています。
以下の地図をご参照ください。
馬場ゆかりさんの実家の近所です。馬場さんは八女市に住んでいて、久留米商業高校に通っていました。ブログを拝見すると、ゴルフの試合明けの日は、たいがい帰っているようです。オフに八女の1日警察署長をしたりとか、母校で講演とかしていらっしゃるようです。久留米商業高校の先生&野球部OBを中心に集まっている野球チームと、古閑美保さん率いる野球チームと試合をしたりしているようです。
ところで、これって何県? 教えるのは八女(やめ)にしときましょう(*^_^*)→調べりゃわかりますね(^_^;)
中京テレビブリヂストン不動さん優勝、歴代選手の優勝確率ランキング [ツアー記録]
中京テレビブリヂストン、最終日雨模様の中、不動さんが3バーディー1ボギーの70で回り、1年7ヶ月ぶりの優勝、通算47勝目をあげました。おめでとうございます。
本人は最終日「喉がからからだった」とおっしゃっていましたが、3日間で14バーディーでボギーはわずかに1つ、コースレコードを3つも上回る-13は、他を寄せ付けない、全盛期の不動さんを彷彿とさせるものでした。地力のある選手だけに噛み合えば優勝できるのですね。さすがでした。
以下が最終日のスコア推移です。
生島早織さんは、自己最高位の7位に入りました。大健闘です。金ナリさんも自己最高位、怖い存在になってきました。幸希さん、瑠衣さん、ヤング・キムさん、智恵ちゃん、しのぶちゃん、さくらちゃんはきっちり上位に来ますね。
初日首位だった理香子ちゃんは、7位タイで、今季3回のトップスタートの中では最も良い成績になりました。ルーキー麻子ちゃんも11位タイと、安定して上位に入っています。期待されたキンクミは最終日1つ落として22位タイでした。
全体的にアンダーパーが31人もあり、過去の同コースで行われた試合と比べ、良いスコアが出ています。コースコンディションが良かったのかもしれません。
さて、不動さんが優勝したのを機に、歴代選手の優勝確率のランキングを出してみました。通算優勝回数(日本ツアーの認定試合のみ)を出場試合数で割ったものです。対象は、生涯獲得賞金が50位以内に入っている選手を対象としました。
以下がその結果です。
順位 | 氏 名 | 優勝確率 | 優勝数 | 生涯出場試合数 | 生涯獲得賞金ランク |
1 | 宮里 藍 | 18.9% | 14 | 74 | 34 |
2 | 不動 裕理 | 15.0% | 47 | 314 | 1 |
3 | 樋口 久子 | 12.5% | 69 | 550 | 21 |
4 | 岡本 綾子 | 10.0% | 44 | 441 | 12 |
5 | 大迫たつ子 | 9.8% | 45 | 461 | 18 |
6 | 横峯さくら | 9.5% | 16 | 169 | 9 |
7 | 上田 桃子 | 8.3% | 8 | 96 | 43 |
8 | 全 美 貞 | 8.2% | 13 | 159 | 17 |
9 | ト 阿 玉 | 8.0% | 58 | 728 | 3 |
10 | 森口 祐子 | 7.3% | 41 | 564 | 11 |
11 | 諸見里しのぶ | 7.1% | 9 | 127 | 33 |
12 | 福嶋 晃子 | 6.4% | 23 | 362 | 2 |
13 | 平瀬真由美 | 6.0% | 18 | 300 | 25 |
14 | 李 知 姫 | 5.1% | 12 | 236 | 13 |
15 | 大山 志保 | 5.0% | 11 | 219 | 16 |
16 | 古閑 美保 | 5.0% | 12 | 241 | 14 |
17 | 具 玉 姫 | 4.4% | 23 | 526 | 5 |
18 | 日蔭 温子 | 4.3% | 18 | 414 | 44 |
19 | 吉川なよ子 | 3.8% | 29 | 767 | 7 |
20 | 服部 道子 | 3.5% | 18 | 509 | 6 |
藍ちゃんが18.9%と不動さんを抑えてトップです。藍ちゃんはやはり日本が生んだ天才ですね。2位不動さん、3位樋口久子会長、4位岡本綾子さん、5位大迫たつ子さんは納得です。6位にさくらちゃん、7位に桃ちゃん、8位にミジョンさんといった現役の実力者が入っています。
勝率は実力の証しです。日米両方に参戦している桃ちゃんはまだ今季未勝利ですが、勝率から行くとそろそろ優勝が来てもおかしくないといえます。
いずれにしても、勝率争いは1回の優勝ではそんなに順位が変わるものではないので、どの選手も息長く活躍して欲しいものです。
50位までのEXCELデータをアップしておきましたので、以下のファイルをダウンロードして詳細をご覧ください。
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中京テレビブリヂストン2日目終了、不動プロ優勝なるか [結果予想]
米ツアーのマッチプレーは、桃ちゃん、藍ちゃんともに2回戦で負けてしまいました。残念!
さて、中京テレビブリヂストンレディス、2日目終了して、不動選手が-11で2位に3打差をつけてトップに立ちました。この大会での最高優勝スコアは-10、2日で-11は予想外の好スコアです。理香子ちゃんが初日65の自己ベストを出すなど、67以下の好スコアが続出、28人がアンダーパーです。今日は雨で風も出そうなので今日はあまりスコアは伸びないかもしれません。キンクミこと金田久美子ちゃんが12番でホールインワンを達成しました。平成生まれとしては初だそうです。
今日は趣向を変えて、TOP10の選手の経歴などを表にしてみました。
順位 | A.P. | 氏名 | 今季賞金ランク | 通算勝利(最高順位) | 生年 | 出身地 |
1 | -11 | 不動 裕理 | 15位 | 46勝 | 昭和51年 | 熊本 |
2T | -8 | 金 ナリ | 43位 | 0勝(11位) | 昭和60年 | 韓国 |
森田理香子 | 39位 | 0勝(3位) | 平成2年 | 京都 | ||
4T | -6 | 生島 早織 | 54位 | 0勝(8位) | 昭和50年 | 奈良 |
全 美 貞 | 14位 | 13勝 | 昭和57年 | 韓国 | ||
藤本 麻子 | 12位 | 0勝(2位) | 平成2年 | 岡山 | ||
7T | -5 | 有村 智恵 | 4位 | 7勝 | 昭和62年 | 熊本 |
藤田 幸希 | 35位 | 3勝 | 昭和60年 | 静岡 | ||
ヤング・キム | 25位 | 0勝(3位) | 昭和55年 | 韓国 | ||
10T | -4 | 金田久美子 | 108位 | 0勝(6位) | 平成元年 | 愛知 |
北田 瑠衣 | 7位 | 6勝 | 昭和56年 | 福岡 |
不動さんは通算46勝、6年連続賞金女王など、押しも押されぬ日本を代表する選手ですが、去年は優勝はありませんでした。今年も最終日に崩れるケースが多く、優勝に届いていません。サロンパスカップの最終日に桃ちゃんと同組だったので、プレーを見ましたが、もうひとつ迫力のようなものが感じられませんでした。今回は果たして逃げ切れるでしょうか。
韓国出身の金ナリさんは今年から日本ツアーに参戦していますが10試合で予選落ち3回、最高順位は11位タイです。パーオン率が4位と良いのが特徴です。
理香子ちゃんは昨年のルーキーで、キンクミと同期です。TOP10の中では麻子ちゃんと3人が平成生まれということになります。今年初日トップに立ったのは3回目ですが、過去2回は32位タイ、10位タイに終わっています。3度目の正直はあるのでしょうか。
生島早織さんは、TOP10の中では瑠衣さんとともに2人だけ人妻と言うことになります。高校が愛知なので今大会は準地元と言うことになります。2003年からツアーに参戦していますが、まだシードを取ったことがないです。今年も10試合で3試合しか予選を通っていませんが、ヤマハでは自己最高の8位タイに入りました。ほぼ毎日ブログを更新していて、昨日は渋滞に巻き込まれて会場に着くのに倍の1時間かかったそうです。今週は大場美智恵さんと7位タイにつけているヤング・キムさんと練ランしたとか。自己最高位をかけて今日は最終組1つ前で回りますが、ファンのコメントにも熱が入っています。
全美貞さんは日本で活躍する韓国選手の中では最も好きな選手です。文句のない実績のある選手ですが、今年は好不調の波がややあります。それでも7試合戦って4試合TOP10に入っています。そろそろ来てもおかしくない頃ですね。
麻子ちゃんは真琴ちゃんと並んで今年最も注目されるルーキー選手のひとりですが、初メジャーのサロンパスで唯一の予選落ちを喫したもののTOP10が3回と好調です。ブログは週1回程度の更新があり、自分を励ます内容が多いです。これが10代最後の試合、優勝すれば平成生まれ初の快挙です。
智恵ちゃんは、もう実力も人気も日本を代表する女子プロになりました。今季は予選落ちが2回あるもののTOP10が優勝を含み10試合中6回あります。とにかく彼女のブログのコメント数はすごいです。藍ちゃん、さくらちゃん並か、それ以上かもしれません。月曜日は留守録していたTVドラマを4本見るそうです。ホステスプロとして、優勝を飾れるか。
幸希さんは過去優勝3回と実力のある選手ですが、去年は優勝はなく、今年もTOP10が2回あるものの、予選落ち4回と好不調の波があります。お父さんが師匠で、その藤田健氏は藍ちゃんのお父さんと並んでかって全国の競技会出場レベルのトップアマでした。TOP10に入っている選手で他にお父さんが師匠なのは麻子ちゃんとキンクミです。
ヤング・キム選手は、今年のQTをトップで日本ツアーの出場権を獲得しました。2003年から米ツアーに参戦し、7年連続でシード権を確保、2007年には「コーニングクラシック」で1勝をあげている実力選手です。申ジエちゃんから話を聞いて影響を受け、今年から日本ツアーを主戦場にしました。そろそろ底力を見せるでしょうか。
さてキンクミこと金田久美子ちゃんは皆さんよくご存じでしょう。金髪にへそピアス、ギャルファーを自認して人気は絶大です。新聞も破格の扱いで、あのお堅い朝日新聞が不動さんを差し置いて昨日のホールインワンを写真入り囲み記事で掲載していました。ブログではおしゃれに関する記事が多く、ギャル仲間が頻繁に登場します。地元愛知ですから大勢にギャラリーが付いていると思いますが、その中でのプレーは格別のものでしょう。出場試合数が限られていますから頑張って欲しいと思います。
さてトリは人妻瑠衣さんです。今年は予選落ちが1回あるもののすでに優勝していますし、リカバリー率が4位と健闘しています。ブログは1週間に1度程度、更新があります。旦那さんはキャディーさんですね。お互い試合があるので、あまり会えないようです。美保さんなど、多くの選手と仲が良く、愛されていますね。
この10試合すべて優勝者が異なるという状況ですが、今回も新しい優勝者が生まれるのでしょうか。誰が優勝してもその選手なりのドラマがあると思います。頑張って欲しいです。
話はそれますが、地元豊田市出身の江里菜ちゃんは残念ながら予選落ちでした。ただ、かなり調子は上向いているようです。 真夕ちゃん、李知姫さんも予選落ちしたのは意外でした。
追記:不動さんが見事、-13で2年ぶりの優勝、通算47勝目をあげました。
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中京テレビブリヂストン優勝スコア予想 [結果予想]
アメリカツアーのサーベース・マッチプレーは、藍ちゃん、桃ちゃんが1回戦を勝ち上がりましたが、美香ちゃんは残念ながら敗れましたね。
さて、今日から始まる中京テレビブリヂストンの過去5年間の優勝選手とスコアです。
年次 | 優勝者 | 優勝スコア |
2005年 | 宮里 藍 | -7 |
2006年 | 李 知 姫 | -5 |
2007年 | 横峯さくら | -7 |
2008年 | 李 知 姫 | -8 |
2009年 | イム ウナ | -7 |
これをみると、-5から-8とあまり差がありません。67の5アンダーは出ますが、出てもスコアが伸びない傾向にあります。昨年も三塚優子りんが初日に-5とロケットスタートし、2日目も一時-9まで伸ばしながら、最終的には-7でイムウナ選手とプレーオフになって敗れています。李知姫さんが2回優勝しているので当然優勝候補です。さくらちゃんの2週連続優勝もあり得ますね。
過去5年の戦績から見て、優勝スコアは-5~-10であることは間違いないと思います。
この試合、江里菜ちゃんの地元なので、いつも智恵ちゃんらが江里菜ちゃんの実家に押しかけて泊まっている様子がブログで紹介されるのですが、今年は誰も記事を書いていません。 江里菜ちゃんこれをきっかけに復調して欲しいですね。
また、今年あまり試合に出られないキンクミこと金田久美子ちゃんが地元でどんな活躍を見せるかも注目ですね。去年も初日60台を出して上位に食い込みました。
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日本ツアー賞金ランク・平均ストローク順位推移(2010.5.16現在) [ツアー記録]
桃ちゃんが江連アカデミーをやめた経緯について、やはり週刊誌が取り上げましたね。ながぐつはちょっと気になってその雑誌を買って読んだのですが、全く取るに足らない憶測記事で、関係者と称する人から聞いたままを書いていて、信憑性全くなし、おまけに江連アカデミーの人間関係まで、裏の取れていない関係者の話を載せていました。あまり期待していなかったにも関わらず気になって買いましたが、全くの無駄でした。
さて、日本ツアーも10試合が終わったので、 賞金ランクと平均ストローク順位の推移を比較したいと思います。まず、2009年と、6試合終了後、10試合終了後の賞金ランクベスト25位までを比較したいと思います。以下の表をご覧ください。
これを見ると、昨年の賞金女王さくらちゃんが、6試合終了時点では11位だったのが、サロンパスカップの2位、フンドーキンで優勝するなどで、一気にトップに立ちました。9位までは優勝している選手です。優勝するとやはり上位に上がってきます。しかしここまでの10試合、すべて優勝者が違うという混戦になっています。 実力者では昨年2位のしのぶちゃんは、14位→18位と苦しんでいます。出場自粛した優子りんは21位→29位、ミジョンさんは39位→14位に、チヒさんが15位→16位と苦しんでします。他の注目選手は藍ちゃんが25位→28位、桃ちゃんが24位→34位となっています。
次に、平均ストロークの比較です。2009年は30ラウンド以上回った選手、2010年4月18日現在は10ランド以上回った選手、2010年5月16日は15ラウンド以上回った選手が対象です。
朴仁妃さんの首位は変わりません。さくらちゃんが2位に上がってきました。アンさんが3位、智恵ちゃんが4位と安定しています。未勝利ながらTOP10に入っているのは、不動さん、ミジョンさん、しのぶちゃん、茂木さん、桃ちゃん、キャンベル選手となっています。これらの選手は実力者なだけに、噛み合えば優勝するでしょう。1勝している美保さんや真夕ちゃんは予選落ちもあって、下位に位置しています。
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フンードキンレディス、さくらちゃん優勝。社会貢献が生んだ勝利 [ツアー記録]
フンードキンレディス最終日、さくらちゃんが68出回り、今季初優勝、通算16勝目をあげました。おめでとうございます。上位の最終スコアは以下の通りです。
順位 | A.P. | 名前 | 1R | 2R | 3R |
優勝 | -9 | 69 | 70 | 68 | |
2 | -8 | 69 | 70 | 69 | |
3T | -7 | 72 | 68 | 69 | |
73 | 66 | 70 | |||
5 | -6 | 69 | 69 | 72 | |
6T | -5 | 73 | 71 | 67 | |
72 | 70 | 69 | |||
8 | -4 | 70 | 70 | 72 | |
9T | -3 | 75 | 69 | 69 | |
73 | 70 | 70 | |||
74 | 69 | 70 | |||
74 | 67 | 72 | |||
71 | 69 | 73 |
最終日のスコア推移を以下に示します。1打差の首位で出た不動さんは、前半スコアを一つ落とし、さらに13番までに計3つ落とし-3、優勝争いから後退してしまいます。変わって2位スタートのさくらちゃんが、4番から3連続バーディ、8番ボギーとするも、9、10番で連続バーディーで、-9まで伸ばし、後続に一時4打差をつけて独走態勢に入ります。その後、辛炫周が終盤伸ばして1打差に詰め寄りますが、逃げ切りました。
さくらちゃんは、リーダースボードが見にくい位置にあったため、自分がトップにたっていることを17番まで知らなかったとか。周りも伸ばしてきていると思い込んで、雑念が入らなかったのが幸いしたかもしれません。
さくらちゃんは、住んでいる地元宮崎では口蹄疫(こうていえき)の被害が深刻になっているのをみて、先週のサロンパスカップで2位になった賞金を全額寄付することを表明し、このことがメディアで大きく取り上げられました。さらに、募金を呼びかけ、ゴルフ場などに募金箱を置きました。さくらちゃんのブログには共感するコメントが続々と付いて、宮崎県の畜産農家の方からもお礼のコメントが・・・。こちらをご覧ください。
そして木曜日の記事では、「明日からの試合は優勝目指して挑みます。少しでも多く稼いで口蹄疫災害の方たちに寄付出来ればと思っています」とコメントしていました。口蹄疫被害の貢献を口にしたことがモチベーション維持につながり、良い結果をもたらしたのではないでしょうか。全国の酪農関係者をはじめ、普段のファン以外の人たちがさくらちゃんの背中を押してくれました。
このように社会貢献をする選手は少なくありません。海外では引退した、ロレーナ・オチョアやアニカ・ソレンスタムが有名でした。我らが桃ちゃんも「桃犬プロジェクト」を2008年より開始し、視覚障害者のパートナーとして活躍する盲導犬を育成するため、自らのバーディー数に応じて協賛企業とともに寄付し、2008年、2009年とそれぞれ1000万円余りを寄付しています。こちらです。そして、賞金女王になる前のルーキーイヤーの頃から、お姉さんの亜沙美さんが通所する熊本市内の授産施設「ライン工房」を訪問して勇気づけたり、パンの発酵機を寄贈したりしています。
恐らく他にも、社会貢献しているプロゴルファーはたくさんいると思いますし、気持ちがあっても賞金が少なくてなかなかできないプロもいることでしょう。このようなトッププレーヤーたちが先頭に立つことで、社会の関心や理解が深まることは素晴らしいことだと思います。
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フンードキンレディス初日終了、優勝スコア予想 [結果予想]
フードキンレディス初日が終わりました。辛炫周さん、不動裕理さん、横峯さくらさんが-3でトップ、2番でホールインワンを達成した地元福岡の馬場ゆかりさんが-2で続いています。
さて、ここ5年間の優勝選手とそのスコアです。去年まではヴァーナルレディースとして行われていました。
年 | 優勝選手 | 優勝スコア |
2005 | 宮里 藍 | -13 |
2006 | 李 知 姫 | -12 |
2007 | 全 美 貞 | -8 |
2008 | イム ウナ | -7 |
2009 | 斉藤 裕子 | -5 |
2010初日 | 辛 炫 周 | -3 |
不動 裕理 | ||
横峯さくら |
これを見ると年々優勝スコアが落ちていることがわかります。2005年の藍ちゃんは2日目に64を出すなど、2位に8打差をつけて圧勝、2006年のチヒさんも67を2回出して2位に6打差をつけての圧勝でした。2007年のミジョンさんは不動さんとのプレーオフを制しています。2006年のウナさんはアッコ(福嶋晃子)さんを1打差で振り切って優勝、昨年はアラフォーの裕子さんが最終日風雨の中、スコアを落としながらも美保さん、不動さん、ウナさんに3打差をつけて逃げ切っています。
このコース、かなり難しく、昨年のツアーの難易度を見ると3日目は風のせいもあり、平均スコア77.73、全トーナメント・ラウンド中で最も難しかったです。去年のトーナメント別ラウンド別難易度はこちらで記事にしていますのでご参照ください。
しかし気象条件がよければ誰かが67は出すと思います。誰が優勝するのか、全く予想が付きませんが、優勝スコアは-6~-10になるのではないかと思います。
アメリカでは、藍ちゃん、桃ちゃん、美香ちゃんがBell Micro LPGA Classicで奮闘中。第2ラウンドを終わって、美香ちゃん-4、藍ちゃん-3、桃ちゃん-1です。トップは朴セリさんの-9となっています。
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上田桃子プロの江連ゴルフアカデミー卒業に思う [桃ちゃん]
一昨日、桃ちゃんが江連ゴルフアカデミーを卒業することになるという、桃ちゃんファンにとっては重大なニュースが飛び込んできました。今回はサロンパスの桃ちゃん観戦記を書こうと思いましたが、この問題に触れないわけにはいきません。
この件については、まずスポーツ紙で報じられ(こちらの報道です)、江連コーチが報告し(こちらのブログです)、渡米した本人からも報告がありました(こちらのブログです)。
ブログにコメントをしているファンの反応は、ほとんどが桃ちゃんの決断を支持し、これからも応援していくというものです。
江連ゴルフアカデミーの入門の経緯や、駆け出しの頃の様子については、キャロさんのブログで触れられています(こちらです)が、プロになるという固い決意で高校3年生の冬に熊本の実家から単身神戸に移り住み、江連ゴルフアカデミーの門をたたきました。そしてプロテストに一発合格、2006年未勝利ながら賞金ランク13位、2007年賞金女王、2008年から日米ツアーで活躍と、江連アカデミーのもとで大きく育ってきました。
江連ゴルフアカデミーはサントリーレディスが行われる神戸国際カントリークラブの敷地内にあり、桃ちゃんは神戸市内の自宅から、自分で車を運転してアカデミーに練習にやってきていました。恵まれた練習環境を捨て、自分でやっていくというのは大きな決断だったに違いありません。
桃ちゃんは上記の自分のブログで「江連さんをはじめ、アカデミーのCOACH陣の皆や男女プロの方、事務の方に、研修生や練習生、ジュニアのみんな、そしてレンジの皆さん、六甲国際の皆さん、、パブリックコース、佳林さん、しばやん… 他にも本当に沢山の方に支えられ、成長し、頑張ってこれました。沢山の感謝の気持ちでいっぱいです」と書いています。
江連さんによれば「アカデミーに甘えることなく一人で戦ってみたい」との要望を受け温かく送り出すこととなったとのことです。しかしシーズンの途中に、アカデミーとの契約を解除するというのは、もっと何か深い訳があるかもしれません。メディアが今後、周辺に取材をして、いろいろ憶測した記事を書くかもかもしれません。しかし我々桃ちゃんファンは、本人が語らない以上、あまり詮索せずに温かく見守りたいというのが素直な気持ちだと思います。
毎度楽々さんが興味深い分析を書いておられました(こちらのブログです)。要約すれば、アメリカツアーに参戦し江連さんのコーチを受ける機会が減り、費用対効果が薄れてしまったのではないかとという解釈です。
桃ちゃんも江連コーチもメディアもアカデミーを離れることを一様に「卒業」と表現しています。「卒業」とは学校では、全課程を学び終えることを指します。大学で言えば、所定の単位を取得し、必要な知識や技術が身について、実社会に送り出すことができる状況になったことを指します。これに近い意味で使われているとすれば、桃ちゃんはアカデミーではもう十分学び尽くして、自分ひとりでやっていける状況になったと言うことでしょう。
一人と言っても、実際はキャディーさん、トレーナーさん、マネージャーさん、家族などたくさんのスタッフが付いているわけで、チーム桃子としてやっていくことに変わりはありません。そして大勢のファンがいます。桃ちゃんはブログで、そうした回りの支えに対して頻繁に感謝の気持ちを表しています。それらが重荷にならないように、今後もマイペースで頑張ってもらいたいものです。
最後に、江連コーチと桃ちゃんのブログ記事を1つずつ紹介したいと思います。
桃ちゃんの2005年12月14日の記事。桃ちゃん19歳。プロテストに合格し、QTに通った直後、江連さんと久しぶりにあってうれしそうな桃ちゃんの初々しい写真です。
http://blogs.yahoo.co.jp/blogmomoko/archive/2005/12/14
江連コーチの2009年7月13日の記事。全米女子オープンで惨敗したときのものです。草陰でうずくまっている桃ちゃんを江連コーチが慰めている写真です。
http://spora.jp/ezure/archive/1298/0
「全米女子オープンで勝つ」「全米女子オープンに勝つような選手を育てる」 互いの関係が変わっても、2人の目標は、今後も変わることはないでしょう。
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