西陣レディス、朴仁妃選手優勝、桃ちゃん無念4位 [ツアー記録]
西陣レディス最終日、首位と4打差でスタートした朴仁妃(パク・インビ)選手と天沼知恵子選手がともに3つスコアを伸ばして-7で並び、プレーオフの末、朴仁妃選手が1ホール目でバーディーを奪って日本ツアー初優勝を飾りました。朴仁妃さん、おめでとうございます。
朴仁妃選手はヨコハマタイヤでは1位でホールアウトしながら2打罰で2位、先週もプレーオフで智恵ちゃんに敗れているだけに、喜びもひとしおだと思います。これで4試合出場で2位3回、優勝1回と抜群の安定度で、賞金ランクトップ、平均ストロークでもトップに立ちました。2008年の全米女子オープン優勝者とはいえ、すごい実力者が日本ツアーに現れたものです。
順位 A.P. 名前 1R 2R 3R 優勝 -7 朴 仁 妃 69 71 69 2 -7 天沼知恵子 68 72 69 3 -6 申 ジエ 68 70 72 4T -4 藤本 麻子 69 71 72 上田 桃子 67 69 76 6T -3 有村 智恵 71 72 70 北田 瑠衣 72 73 68 茂木 宏美 73 70 70 不動 裕理 70 68 75 10T -2 辛 炫 周 70 74 70 服部 真夕 70 73 71 馬場ゆかり 72 73 69
我らが桃ちゃんは2位に2打差をつけ、-8でスタートしましたが、4ボギーでバーディーを奪えずに失速、4位に終わりました。桃ちゃんはこの日もショットが不調、前日まではショットの不調をアプローチとパットで再三のピンチを凌いできましたが、最終日はそのパットも入りませんでした。それでも辛抱強く前半は1ボギーに押さえ、一時不動さんに首位を奪われたりジエさんに並ばれたりしながらも、14番までは単独首位を維持し続けました。しかし14,15番で惜しいバーディーパットを外し、前の組の朴仁妃選手と天沼知恵子選手に上がり4ホールでチャージをかけられ、逆に桃ちゃんは17番で70cmのパーパットを外してしまい、2打差をつけられてしまいました。以下が最終日スコアの推移です。
ながぐつは、優勝スコアを-8~-13と予想していましたが、桃ちゃんが伸ばせなかったことで優勝ラインが下がって終盤までもつれた展開となりました。桃ちゃんがイーブンで回れていたら優勝・・・。タラレバは禁句ですが・・・どうしても思ってしまいます。
桃ちゃんは照れ笑いを浮かべながら「今日は自分の日じゃなかった」と記者に語ったと言いますが、ほんとはものすごく悔しかったのではないかと思います。一緒について回った桃ちゃんのパパさん、ママさん、お姉さんの亜沙美さんも、さぞや残念だったと思います。我らの仲間も地元マスターを含め遠くは関東から7名が現地応援したのをはじめ、地元ファンが大勢声援を送ったのに、期待に応えられなかった桃ちゃんの胸の内を思うと、心が痛みます。
しかし3日間好調を持続することの難しさを感じます。3日とも60台で回った選手は1人もいませんでしたし、初日22人いたアンダーバーは、終わってみると13人でした。
それでも今回の試合で桃ちゃんは、また一回り大きくなった気がします。初日2日目の再三のピンチを凌げたのもそのお陰だし、最終日スコアが伸びなくても腐らずにプレーし、終了後の記者会見にも応じているようでした。この精神的な成長は近い将来、必ず成果として出るのではないかと思います。
ながぐつは入院して病院のベッドの上で、桃ちゃんを3日間リアルタイム応援、現地から仲間が桃ちゃんのグルっぽに刻々と情報を入れてくれて、ずいぶん勇気づけられ、病気も順調に回復しています。桃ちゃん、桃パパ、桃ママ、亜沙美さん、それに応援の仲間の皆さん、ほんとうにありがとうございました。
追記:桃ちゃんのブログの更新があり、悔しさと応援の感謝の気持ちが綴られていました。2日間首位で迎えた重圧は相当なものだったようで、口にヘルペスが4つもできていたとか。次に必ず繋げるとの力強い言葉もありました。