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ゴルフとエコロジー [その他]

いつもながぐつのブログをご覧いただいているnaokunさんが興味深い記事をお書きになりました。

こちらです。http://umezo.blog.so-net.ne.jp/2010-09-20 タイトルは「エコな取り組み」です。ゴルフ場へ向かうときは相乗りで行くなど、エコに貢献できることはないか、いろいろ考えていらっしゃるようです。素晴らしいと思います。

ながぐつの専門は、「環境問題」とか「環境政策」です。「カンキョー、カンキョー」と九官鳥のように日々叫んで飯を食べています。桃ちゃんを好きになるまでは、ゴルフというスポーツに、あんまり好感は持っていませんでした。自然を壊してゴルフ場を作り、農薬をまき散らして地下水や河川を汚しているというイメージがありました。事実、そういう時期もあったと思います。

しかし右肩上がりの成長の時代が終わり、環境に配慮しないと生き残れない時代になりつつあります。自然の中に忽然と作られた人工物というイメージは、まだ払拭するまでには至っていませんが、いくつかのゴルフ場をまわってみて、自然の起伏をできるだけ生かしたところもありますし(先週の南愛知カントリークラブ美浜コースはそうでした。しかしきつかった(笑))、農薬もできるだけ使わない、さらには全く使わないゴルフ場も出てきました。また、このブログでも紹介しましたが、リユース食器を使ったトーナメントとか、選手にエコ宣言をしてもらった試合とかが出てきました。

しかしプレーヤーのほうはどうでしょうか。たぶんプレーヤーの一番大きな環境側面(環境に影響を及ぼしている点)は、ゴルフ場までの車での移動だと思います。ゴルフ場は、大概、交通の不便なところにあるから、車で行かざるを得ないですね。プロのトーナメントの試合となればギャラリーバスが最寄り駅から出ますが、普段はそんなものは出ていないから車のガソリンの燃料による大気汚染物質やCO2をどうしても出してしまいます。そうなるとnaokunさんが実践していらっしゃるように、相乗りで行くことが、最も手軽にできるエコな手段といえるでしょう。

それ以外にも様々な環境側面は考えられます。カートの使用する燃料、水の使用やトイレの排水、ごみの発生、さらにもっと突っ込んでいくと、ゴルフクラブの生産時にもエネルギーを使っているわけです。しかしそういったものもひっくるめても、やはり一番大きな環境側面は車の使用であろうと推察されます。

じゃあ、PlayStationの「みんなのゴルフ」で辛抱できるかっていったら、それは無理なわけでして・・何らかの環境影響を与えてしまうのは、アウトドアスポーツの宿命とも言えるでしょう。

いつか、ちゃんと、1プレーあたり、あるいは1回の観戦あたりのCO2排出量とかを、スポーツの種類ごとに推計して、比較してみたいですね。これは難しいので誰もやっていない研究です。ゴルフだけとってもゴルフ場によって条件が違いすぎるから、平均値をとることに、どれだけ意味があるのか・・・ 中途半端に計算して学術雑誌に投稿しても科学的論拠がないとして受理されないでしょう。

とりあえずは、できるだけ相乗りや公共交通手段を使う、マイボトルやマイ箸、マイバッグを持参して余分なごみを出さないとか、我々が気をつけるしかありませんね。

ゴルフをやる人はどちらかというと裕福な人が多いので、車自体もプリウスやインサイトと言ったハイブリッド車に買い換えるとか、将来燃料電池車にするとか、できることをやるしかありませんね。

これ以外に実はゴルフと地球温暖化問題を結びつけた研究をやりはじめているのですが、それについては稿を改めたいと思います。 

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