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2010年女子ツアー、獲得賞金金額の格差縮まる(ジニ係数0.855→0.844)  [ツアー記録]

さてさてお待たせしました。2010年女子ツアーを振り返っていきたいと思います。その第1回は獲得賞金金額の格差がどうなったかということです。「ジニ係数」というものを算出します。昨年の次の記事に書きました。http://nakaguchi.blog.so-net.ne.jp/2009-12-04

ジニ係数とは、所得分配の不平等さをはかる指標でして、0に近いほど格差が少ない状態で、1に近いほど格差が大きい状態です。日本では厚生労働省が2~3年おきに調査していますが、2005年の値は0.32ぐらいで年々上昇しており、格差が広がる傾向にあります。

そこで過去10年間の日本女子ゴルフツアーの各選手の獲得賞金をもとにジニ係数を算出してみましたところ、グラフのようになりました。いずれの年も0.8以上と、日本の平均に比べはるかに高いです。ゴルフ界は格差社会と言えます。

そして下のグラフをご覧ください。2010年のジニ係数は0.844と、2009年の0.855からかなり下がりました。昨年はこの10年間で最も高くなりましたが、今年は例年並みに戻ったことになります。

2010日本ツアー_ジニ係数.jpg 

去年は、さくらちゃん、しのぶちゃん、智恵ちゃん、ミジョンさんと、4人もの1億円プレーヤーが誕生しましたが、その分、下位選手の取り分が少なくなり、格差が広がりました。今年は1億円プレーヤーはアン・ソンジュさん・さくらちゃんの2人だけでしたので、その分他の選手が頑張ったと言うことになります。

2009年はさくらちゃん、しのぶちゃん、智恵ちゃん、ミジョンさんの4人だけで34試合中計22勝をあげましたが、今年はアンさん、さくらちゃん、ミジョンさん、ゆかりちゃん、朴仁妃さんの5人で10勝しかあげていません。

下のグラフは、過去6年間のTOP10の選手の全獲得金額に占める賞金金額の累積比率を表したものです。横軸に1位、2位~10位までの選手、縦軸に賞金金額累積比率をとっています。

2010日本ツアー_TOP10賞金比率.jpg 

これをみると、2009年(グラフの一番上)は、TOP10の選手だけで、賞金総額の約40%を占めていましたが、2010年は34%と、2008年に次いで低くなっています。一部の選手だけで賞金を独占してしまう傾向が弱まったということです。 

以下は、TOP10の選手とその獲得賞金を表しています。昨年から引き続きTOP10にいるのはさくらちゃん、ミジョンさん、ゆかりちゃん、智恵ちゃんの4人だけでした。3年連続TOP10に入っているのはさくらちゃんとミジョンさんだけでした。

2010日本ツアー_TOP10選手.jpg

2008年にTOP10だった江里菜ちゃんは、今年はシード権を失って今行われているファイナルQTで苦しんでいます。2006年賞金女王の志保さんもQTで今8位タイです。米ツアーから参戦の韓国の桃ちゃん、朴喜暎(パクヒヨン)ちゃんは3位タイと頑張っています。

ほんとにゴルフ界は厳しい世界ですね。


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キャロさん

ちすっ

我が家の家庭内ジニ係数は 恐ろしいので出さないでくださいね。
さて ヒヨンp 見事トップ通過です!
来期 楽しみな反面 賞金がウォンになっちゃったりして。
がんばれ やまとなでしこ。
by キャロさん (2010-12-03 19:00) 

ながぐつ

キャロさん、コメントありがとうございます。
キャロ家のジニ係数、0.999だったりして・・・(笑)
ヒヨンちゃん、やってくれました!
日本でも相当人気が出ると思います。
by ながぐつ (2010-12-03 21:31) 

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